安倍政権「一億総活躍」の恩恵は全女性にもたらされたのか?

データに見る高卒女性と大卒女性の20年
前田 正子 プロフィール

コロナショックがもたらす苦悩

だが、恵まれているはずの大卒女性の就職状況もコロナであっという間に暗転している。

2020年の春の就活時期にコロナ罹患者が増え、大学も閉鎖になり、通常の企業説明会も中止となって、タイミングを逃した少なくない数の学生は今も苦戦中である。

本来は3年生も夏のインターンシップで様々な企業を見て、自分の将来を考える経験を積む時期であったが、それもできなかったままである。そして3年生は今の4年生より、就職が厳しくなることを覚悟している。また親の経済状況が悪化し、大学を続けられるかどうかの悩みを抱える者もでてきている。

〔PHOTO〕iStock

団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニアの就職氷河期世代が安定した仕事につけなかったことが、未婚率の上昇をもたらし少子化を悪化させ、低収入の中年層を生み出してきた。若者を犠牲にすることは、日本社会の土台を弱らせることになった。

学生たちには自分の卒業時期は選べない。第2の就職氷河期世代を生まないためにも、何としてでも若者を守り育て自立へいざわなくてはいけない。それは私たちの未来を守ることにもなるのだ。

 

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