2020.10.28
# 韓国 # K-POP

NiziUのプロ意識から感じる、韓国芸能界に受け継がれる「JYPイズム」のスゴさ

西門 香央里 プロフィール

JYPには「デビューしてから3年間は恋愛禁止」という有名な掟があります。パク・ジニョンは、「JYPエンターテインメントでは所属アーティストの恋愛を禁止し、デビュー3年までは恋をせず、友達にも会わず、練習に夢中になりなさいと言っています」と自身のTwitterで語っています。

デビューしてすぐに恋愛が発覚したアイドルは事務所を解雇された話も実際にあり、ここにも「ファンを裏切るようなことはしてはいけない」というパク・ジニョンの強い思いを感じさせます。

筆者の周りでも、「Nizi Project」は日本のサラリーマンに非常にウケが良いと聞きます。それはもしかしたら、見る側の「仕事をちゃんと理解してくれて、親身になってくれる、こんな上司がいたらいいのに」というような中年の気持ちに結びついたからなのかもしれません。

 

「真実、誠実、謙虚」

パク・ジニョンは韓国のテレビ番組で、JYPに所属するアーティストたちに対して、「良い歌手である前に良い人であって欲しい」「真実、誠実、謙虚」を所属の3つの条件にあげています。

合格して事務所に所属してからでも、デビューしてからでも、人間性に問題があれば「クビ」にすることも厭わないといいます。

つまりは、才能はもちろんのこと、「人間性重視」で人材を選んでいるということです。なぜ、彼が人柄を重視するのか? それは芸能界という荒波を「才能だけでは渡っていけない」ということを身をもって分かっているからでしょう。

「Nizi Project」でもパク・ジニョンの「名言集」が生まれるほど、彼が候補生達に語りかける言葉は、温かく前向きなものが多かったです。彼自身が相手を尊重し、人柄を認めた上での語りかけている様子が視聴者にも伝わってきました。

パク・ジニョンが「NiziU」同様にウケたのは、彼の人に対する暖かさや期待や希望、信頼を視聴者の私たちも感じたからに違いありません。

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