息を吐いても大気中の二酸化炭素が増えないのはなぜか?

化石燃料の燃焼とは仕組みが異なる
更科 功 プロフィール

石炭を燃やせば二酸化炭素は増える

それでは、どうして大気中の二酸化炭素は増え続けているのだろうか。そのもっとも有力な候補は、石炭や石油などの化石燃料の燃焼である。

化石燃料は、元はといえば過去の生物の遺骸である。そのため、化石燃料の中には炭素が含まれている。この化石燃料を燃やせば、化石燃料の中の炭素と空気中の酸素が結合して二酸化炭素になり、大気中に放出される。この二酸化炭素は、もともと大気中にあったものではないので、化石燃料を燃やせば、大気中の二酸化炭素は増加するのである。

【図】大気中の二酸化炭素増加は化石燃料の燃焼による【図3】大気中の二酸化炭素増加は、化石燃料の燃焼が有力候補

二酸化炭素を大気中に放出したからといって、必ず大気中の二酸化炭素が増えるとは限らない。その二酸化炭素がもともと大気中にあったものか、そうでないかによって、大気中の二酸化炭素が増えないこともあれば増えることもある。その二酸化炭素がどこから来たかによって、答えは変わるのである。

【写真】排出される二酸化炭素の出どころは? 大気中に排出される二酸化炭素の出どころを考える必要がありそうだ photo by gettyimages

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