フランスに「親のための学校」がある「重要な理由」

子どものケアは親のケアから
安發 明子 プロフィール

「親であることの支援」についての国家戦略

子どものケアと両親のケアを必ずセットで考えるのはシェルターに限ったことではない。

連帯・保健省は「『親であることの支援』についての国家戦略2018-2022――親を描いてみよう」を発表しており、出産前から子が成人するまでどのように全ての省庁が力を合わせ親であることを支援するかの指針が書かれている。

親であることの支援は重要な社会的投資であるという説明として、親であることを支えることは子どもたちの精神的問題や行動障害(うつ傾向、意力不足、暴力、不登校、リスクを伴う性行動)を予防する効果があると実証されてきているとしている。

2つの大戦の間頃から親の支援をしている民間団体はあったものの、国としては60年代まで専業主婦のいる家庭を想定した支援を行なっていた。

70年代に入り未婚カップルや女性の就労など多様な家族の形態を想定しより細やかなサービスを用意するようになった。今では25歳から49歳の女性の82%が就労している。

「親であることは簡単なことではないから」というメッセージがキーワードになっている。

妊娠中から専門家を親と子どもの周りに配置していつでも相談できるように、頼りやすいようにしている。国の家族支援に影響力の大きい全国家族支援団体連合会には6500もの団体が参加している。

 

県で配っている親への手紙にはこのように書いてある――「ティーンエイジャーは親と子どもの新しい関係性を築くチャンスです。完璧な親になるのは不可能です。子どもとの絆、愛情関係を壊したくないものなので、ティーンエイジャーの問題提起に適切に応え、ルールを定めるのも難しいことです。親の役割は最も重要で、親の振る舞い、使う言葉、態度、生き方は子どもに一番影響を与えますが、子どもは自分で選択をすることができる一個人であることも理解しなければなりません」

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