インデックスファンドとETFの違いや、危機に強いポートフォリオのつくり方、具体的なETFの選び方などを解説してもらった。
お金持ちになるには長期投資を
お金持ちになるための最も確実な方法は、積立投資を始めることです。

では、毎月の積立投資資金をどうやって確保すればいいでしょうか。
おすすめは「支出を3つに分ける」こと。「住居費」「自分や家族のためのお金(生活費や教育費)」「その他」です。
「その他」の部分は、趣味や飲み会など人生を楽しむためにさまざまなものに使っていると思いますが、この中からできるだけ多くの金額を積立投資に回してください。
次に、積立投資のために用意した資金のポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)を考えましょう。
まず資金を長期と短期に分け、長期投資に7~9割、残りの1~3割を短期投資にします。
ここではまず長期投資について解説しましょう。
長期投資では4~6割を「株式」「社債」「不動産」に投資します。経済が成長しているときには、この部分の資産が増えます。歴史的に見ると、経済が成長している期間は後退している期間より長いので、この部分への投資が多く占めることになります。
次に、1~3割は「国債」や「現金」などの安全資産にします。この部分は経済が後退しているときに力を発揮します。
残りの2~4割は「コモディティ」に投資します。金、銀、プラチナなどの貴金属、ビットコイン、エネルギーなどさまざまな対象があります。
それぞれの割合には幅を持たせていますが、自分の年齢と性格に応じて決めてください。20~30代の人なら株式や不動産、コモディティの比重を多くしましょう。70~80代であれば、国債や現金を多めにします。あるいは、あなたの性格がストレスを感じやすい場合、安全資産を多めにするのもいいでしょう。