ドラマ放映後、トレンド入りした「子宮頸がん」

この秋から放送が始まった『青春の記録』は、3人の若者がそれぞれの夢を追う様子を描いた青春ドラマで、韓国本土はもちろん、日本を含めNetflixで世界190各国に同時配信されています。

メインキャストには、今を輝く人気若手実力派俳優のパク・ボゴム。さらに相手役には、映画『パラサイト』で主演のソン・ガンホの娘役を演じ話題になった個性派女優のパク・ソダム、次世代のヒット俳優候補と称されるピョン・ウソクを起用するなど、豪華な俳優陣が集結。放送前から韓国でも注目が集まった作品です。

ドラマ『青春の記録』のメインキャストのパク・ボゴム(右上)、ピョン・ウソク(左上)、パク・ソダム(下)。tvN『青春の記録』公式サイトより

日本で話題になっている韓国ドラマ『梨泰院クラス』『愛の不時着』のような派手さこそないものの、韓国の若者の夢や恋愛観をリアルに体感できるストーリーが特徴です。

 

そんな人気ドラマのある場面が、韓国でも話題を集めました。それは、パク・ボゴム演じる主人公ヘジュンを含め、ふたりの親友と男3人で産婦人科クリニックにHPVワクチンを受けに行くというシーンです。

いきさつは、ヘジュンの親友ジヌ(クォン・スヒョン)が彼女とキスの先に進みたい...という展開になったことから。彼女もその気はあるもの、気持ちを押しとどめます。「がんになりたくないの」と彼に伝え、先に進む前にHPVワクチンの接種をしてほしいとお願いするのです。最初、なぜ男性が接種しなくちゃいけないのか理解できないジヌでしたが、話を聞き、彼女のために接種をすることを決心。でも、一人では怖いので友達を連れ、男3人で接種しに行く、というシーンが描かれているのです。

理由もわからず誘われた友達のヘジュンたちは、HPVワクチン接種のパンフレットを渡された後も疑心暗鬼。そんな彼らに「女性だけじゃなくて、男性が打っても予防になるんだ」とジヌは説得。ピョン・ウソク演じるモデルで俳優のヘヒョはそれを聞いて、「男に指示する女なんて別れてしまえ」と嫌味を言いながらも、結局3人ともHPVワクチン接種を受けるのです。

若いカップルの「愛の準備」を描いたこの場面は、韓国でも大きな反響を呼びました。放映された9月15日の深夜からSNSでは、「子宮頸がん」が検索トレンドに上がったほど。そして、多くのニュースメディアもこの現象を取り上げ、HPVワクチンの重要性、男性への接種の必要性などを報道したのです。