2020.11.05

私、4股してるの…別れを迫る「年下の彼女」が突きつけた、衝撃の事実

ストリートナンパの恋愛事情【前編】
仙田 学 プロフィール

路上やクラブなどで声をかけた女性とその日のうちに関係を持つことを、ナンパ師たちは「即」と呼んでいる。

即の数が多いほどそのナンパ師は凄腕とされ、仲間の尊敬を得ることができる。街で噂をされ、ナンパ講習会を開けば多くの受講生が集まる。

何より、凄腕とみなされること自体が、ナンパ師にとっては女性と仲良くなること以上に気持ちが満たされるということが往々にしてあるのだ。

そんな精神状態が、私にはよくわかる……というのも、私もかつてはナンパ師だったから。

初めて声をかけた日のこと

ナンパを始めたのは27歳で、私はアルバイトをしながら大学院に通うかたわら、小説を書いて文芸誌の新人賞を受賞した頃だった。

勉強をしたり小説を書いたりするのはいつも夜で、夕方から明け方にかけてカフェやファミレスを転々としながら作業をしていた。

吉祥寺のハモニカ横丁(Photo by iStock)
 

当時住んでいた吉祥寺には3軒のファミレスがあり、私はそれらに日替わりで通っていたのだが、かなりの頻度で見かける女性がいた。

大学生くらいの年頃だろうか、鮮やかな色合いのおしゃれな服をいつも着ていて、中高年以上の人がほとんどに見える深夜のファミレスの客たちのなかで、彼女はとても目立っていた。

日付が変わる頃にひとりで現れて、食事が終わるとテーブルにクロッキー帳のようなものを広げて何やら作業を始める。私と同じように、いつも明け方までいた。

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