2020.11.05

私、4股してるの…別れを迫る「年下の彼女」が突きつけた、衝撃の事実

ストリートナンパの恋愛事情【前編】
仙田 学 プロフィール

そこに刺繍されていたのはフランスの詩人ポール・エリュアールの詩の一節で、私のよく知っているものだった。

説明するうちに少しだけ気持ちに余裕がでてきた私は、彼女に断ってから同じテーブルに荷物を運び、向かいの席に座った。

そのまま明け方まで2、3時間は話しただろうか。彼女はデザイン系の専門学校に通っていて、生活費のために居酒屋でアルバイトをしていた。

だがアルバイトが終わる時間が寮の門限を越えているので、朝になってまた寮が開く時間までファミレスで課題をしているのだという。

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勉強とアルバイトを両立させていてえらいな、いつ寝てるんだろうと思いながら、大阪芸大出身の私は彼女に親近感を覚えて話しこんだ。

別れ際に連絡先を聞くと、驚いた顔をしたが教えてくれた。

やがて交際が始まったものの…

毎日のようにメールをするようになり、夜にはファミレスで待ち合わせをして、同じテーブルで彼女は課題を、私は勉強や執筆をした。

ときどき休憩して、タバコを吸いながら話をした。

「ふたつの味を楽しみたいの」、と彼女はいつもドリンクバーのメロンソーダとカフェオレを並べて交互に飲んでいた。

はじめて声をかけた日からひと月も経たないうちに、私たちは付きあうことにした。

どこかに出かけたりすることはほとんどなく、彼女のアルバイトの後にファミレスで待ち合わせて作業をしてから私の部屋へ一緒に帰り、朝になると彼女が寮に帰るのを見送った。

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