ひとつ屋根の下に夫の不倫相手が…

不倫している夫と、その関係に悩む妻……一見よくある不倫ストーリーに見えるが、マンガ『インザハウス』は、なんと「夫の不倫相手が家に引っ越してくる」新しい家族の物語である。

新築戸建てに越してきた主人公、橙子たち瀧澤家。一家は6人家族だったが、不慮の事故で義父母を亡くし4人家族になっていた。いままであった「家族」のカタチがなくなり、「母」としての自分にも自信をなくす橙子。

(C)小宮みほ子/『インザハウス 』講談社

第一話は、夫の不倫に気付きながら別れる決意ができなかった橙子が、子どもの一声で夫の不倫相手と同居するところから始まる。さらにそこに現れる不可思議な青年ナガイも一家に加わり、新しい6人の共同生活はいったいどうなっていくのか…?

 

理想の家族のカタチとは?

まったく血縁関係のない他者ーしかも夫の不倫相手と正体不明の男の子ーが家族に加わるという、いままでにない家族を描くうえでの苦労を、作者の小宮みほ子さんはこう語る。

「義也(お父さん)とどう向き合えばいいのか、連載開始する前はだいぶ悩んでいました。家族を望んでいないし家族の輪に入ろうとしない人だったので、橙子たちキャラクターだけでなく、私自身もどう仲良くなればいいのか分からなかったんです。

転機になったのは、第二話(今回無料公開)からどう話を進めていこうかと打ち合わせをしていた時です。当時の担当さんに「私、義也キライ」と言われました。その時に、あっ、仲良くしなくていいんだ、キライでいいんだ!と、ハッとしました。(笑)それから第二話以降の義也の扱い方が定まって、時間をかけてしっかり仲良くなることが出来たと思います」

(C)小宮みほ子/『インザハウス 』講談社

前回の記事で、「風通しのいい家族に縛られない家族」を描きたかった、と話していた小宮先生にとって「理想の家族」とは?

「家族みんなで食卓を囲めるような家族に憧れます。しかもベタにちゃぶ台とかで(笑)。でも、実現させる自信はあまりないのでただの憧れです。結婚するかどうか、子供を望むかどうか、パートナーと一生連れ添うかどうか。

どんな家族の形でも、どんな生き方でも、理解してくれる人が周りに居れば、それでいいんだと思います。近しい人達だけじゃなく、社会全体が理解を持ってくれるようになれば、よりいいですよね。家族がどんな形かということより、周りの理解の大きさによって「理想の家族」がつくられるんだと思います」

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