小室圭さん「異常すぎるバッシング」はなぜ起きたのか、眞子さま「ご結婚問題」の行方

コロナでさらに激しい袋叩きに…
片田 珠美 プロフィール

小室さんの幼少期の体験や苦悩

もう1つ見逃せないのは、小室さんが子どもの頃に味わった体験や苦悩ゆえに「自分はもう十分に苦しんできたし、不自由な思いをしてきた」と感じており、「不公正に不利益をこうむったのだから、自分には特権が与えられてしかるべきだ」と思い込んでいるように見えることだ。

このように自分には例外的な特権を要求する権利があると思い込んでいる人間を、フロイトは<例外者>と呼んだ。小室さんが、母親の元婚約者が用立ててくれたお金を贈与とみなしたのは、<例外者>特有の自己正当化によるように見える。

何を「不公正」と感じるかは人それぞれである。容姿に恵まれなかった、貧困家庭に生まれた、親に愛されなかった……など、本人が不利益をこうむったと感じ、運命を恨む権利があると考えれば、それが自分は<例外者>だという思い込みにつながる。

小室さんの場合は、やはり父親の自殺だろう。父親の自殺は、小室さんには責任のないことだが、それによって受けた衝撃も、その後母子が背負った苦労も、はかりしれない。その結果、「あらゆる損害賠償を求める権利があるはず」と思い込むようになったとしても不思議ではない。

もしかしたら、眞子さまとの結婚によって受け取れる「一時金」も、これまでの人生に対する損害賠償請求の結果とみなしているかもしれない。そういうところが透けて見えるだけに、私たちは小室さんを叩いてしまうのではないだろうか。

 
【参考文献】
フリードリヒ・ニーチェ『道徳の系譜学』中山元訳、光文社古典新訳文庫 2009年
ジークムント・フロイト「精神分析の作業で確認された二、三の性格類型」(中山元訳『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの 』光文社古典新訳文庫 2011年)

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