民主党左派の大躍進
民主党の中で大躍進したのは、2018年中間選挙ですい星のごとく登場したアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)を代表とする左派の「スクワッド(分隊)」だ。下院で仲間を倍増して8人になった。
バーテンダーだったAOCは18年に下院民主党ナンバー4の幹部を予備選で打ち破って突如出てきた。彼女らは、サンダース上院議員率いる左派に属し、急伸長する社会主義組織「アメリカ民主社会主義者(DSA)」に支援されている。
バイデンのしみったれた「勝利」に怒っているのは、サンダース支持者を中心とした民主党左派だ。
彼らにしてみれば、やむを得ず腐敗した党エリートたちに大統領候補を譲った結果が、この綱渡りの勝利だ。民主党中道派というのがいかに米国民の信頼を失っているかの証左だ。
「大勝利になると言っていたのに、開けてみればこれだ」。SNS上には左派の怒りの声が溢れた。