「陰謀論信奉集団」Qアノン、ついにアメリカ議会の議席を獲得…!

トランプ主義の不気味な拡散は続く
中岡 望 プロフィール

いかに深く浸透するのか

当選を果たしたQAnon信奉者の候補者は3人だが、選挙に立候補した数はもっと多い。「Media Matters」によると、共和党予備選挙を勝利して本選挙に出馬したQAnon信奉者は27人である(31人としているメディアもある)。

カリフォルニア州から5名、ジョージア州から4名、フロリダ州から3名、イリノイ州とアリゾナ州、デラウエア州からはそれぞれ2人、コロラド州、ネバダ州、ハワイ州、マサチューセッツ州、ニュージャージー州、ロード・アイランド州、オレゴン州、オハイオ州、テキサス州から各1人である。注目されるのは、立候補した地域が全国にわたっていることだ。

落選したオレゴン州で上院議員に立候補したジョー・レイ・パーキンスは、「QAnon支持者の誓い」を掲示し、「私はQとQAnonチームと共にある」と、QAnonに対して熱狂的なメッセージを送っている。

ピュリッツア賞受賞者の著名なジャーナリストのマシュー・ローゼンバーグ氏は、ニューヨーク・タイムズ紙に「QAnonの支持者が共和党内に新しい拠点を獲得した」(”A QAnon Supporter is Headed to Congress“,2020年11月3日)と書いている。そして「問題は、今回の選挙がQAnonの政治的な台頭の始まりを示すのか、ピークを示すのかである」と、問いを投げ掛ける。すなわち、QAnonはトランプ大統領という陰謀論の核心を失っても、影響力を維持し、拡大することができるのかということである。

 

ローゼンバーグ氏は「QAnonは信じられないほど弾力的で、その予言が実現しなくても、古い予言を吸収し、何度も蘇ってきた。QAnonの支持者は、バイデン前副大統領の勝利を、Deep Stateが強力な影響力を行使して大統領を打ち負かした証拠と見るだろう。QAnonの将来は、QAnon運動が共和党内にいかに深く浸透できるかどうかに掛かっている」と指摘する。

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