日経平均のダウ逆転が重要なシグナル
このように長期的に市場を考える方法については拙著「勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす」(PHP研究所)で詳しく述べたが、その中で取り上げた重要な視点に次のものがある。
★バブルの頃、日経平均が4万円近くに達するのに対して、ダウ・ジョーンズは、数千ドルで十分の一以下であったのが今やほとんど並び立ち、ダウのポイント数の方が上だ。この関係が再び日経平均優位になった時が、本当の日本株の大相場の始まりになるのではないか?★
ここしばらく、日経平均のポイント数がダウジョーンズを上回りそうでなかなか抜けない状態が長く続いている。まるで為替の固定相場のように一定のレンジの中で推移しているのだが、突き抜けたときが本当の日本株の大相場の始まりになるかもしれない。
なお、日米株価インデックスの推移は前記拙著の<第1章 混迷の時代になぜ5年投資なのか?【p.25図表3】>を参照いただきたい。