新型コロナに95%の予防効果「mRNAワクチン」とは何なのか

ウイルスの突然変異にも対応できるのか
小林 雅一 プロフィール

気になる安全性はどうか

ただ私たちにとって最も気になるのは、ワクチンの値段よりも安全性だろう。

従来の不活化ワクチン等とは異なり、mRNAワクチンは今回の2種類が史上初の製品となるだけに、その安全性は未知の領域だ。

通常、何らかの副作用が現れるのはワクチン接種から2ヵ月以内と見られている。米FDAも臨床試験のデータでは、この点に最も注目して使用承認の可否を決める審査を進めている。

そうした中で心強いのは、ファイザーでワクチン開発の責任者を務めるKathrin Jansen氏が、この分野で絶大な信頼を寄せられていることだ。この業界では半ば伝説的な科学者とされ、これまで彼女が手掛けたワクチンは、しばしば否定的な予想を覆す大成功を収めてきたという。

もちろん、これは安全性を推し量る上で一種傍証に過ぎないが、今回の新型コロナ・ワクチンが大きな期待を集める一因ともなっている。

 

関連記事