行き過ぎたルッキズム、整形大国に変化?
「整形大国」と言われて久しい韓国。2018年に日本のバラエティ番組に出演した韓国人タレントが「知り合いの統計で言うと韓国の芸能人は100人中99人が整形をやっている」と発言をして、韓国芸能界が騒然とする出来事もあった。実際に、芸能人だけでなく、一般人でも大学入学や就活時に整形する人は多い。
こういった見た目を重視する(ルッキズム)韓国の美意識は、韓国でもここ最近問題になっている。
2014年から連載が始まったウェブマンガの『外見至上主義』(現在はLINEマンガで展開中)は、外見にコンプレックスを持つ男性が、昼間はイケメン、夜は本当の自分という二重生活を送るというストーリーなのだが、ルッキズムを皮肉る内容ではなく、外見至上主義を煽る内容なのでは、と論争も起きている。
また、2018年には『私のIDはカンナム美人』が放映(現在、Netflixなどで配信中)。容姿にコンプレックスを持つ女性が大学入学を機に人生を変えようと整形をするが、思ったように人生は運ばず、真の美しさとは何かを問いかける作品として共感を集めた。

「整形大国」と思っていた韓国の中に、「このままでいいのだろうか」と言った意見や問いかけがネットなどで増殖し始めているのだ。
それと並行するように、ここ数年ジワジワと「一重の芸能人」「整形をしない芸能人」の人気が高まっているという。あえて整形しないことを選択し、ルッキズムに問題提起をする作品にも参加する女優やアーティストもいる。
そんな一重に対する肯定感から、韓国のルッキズムの現状を、韓国人と結婚し現在韓国に住み、韓国美容事情に詳しいフリーライターのジェニさんが、レポートしてくれた。