2020.12.07
# 経営者 # ワイン

美味しい「日本ワイン」の舞台裏にあった、製造会社の真っ直ぐすぎる経営

「サントネージュワイン」久光社長にインタビュー
夏目 幸明 プロフィール

そんな人材を活かす場合、一方的に「こうしてください」と言うのではなく、皆が腹落ちするまで話し合うことが大事だと思うからです。そうしているうちに次第に自分自身の考え方の幅も広がっているように感じます。

ウイスキーではありませんが、人間を「ブレンド」していくのが経営の妙なのかな、と感じます。ここにもトリックはないのでしょう。

平凡かもしれないが

会社員人生の大きな転機は、'08年に「シングルモルト余市1987」がワールド・ウイスキー・アワードのシングルモルトウイスキー部門で最優秀賞を受賞したことです。

photo by iStock

国内外から「日本はウイスキー造りでも世界最高峰に至った」と大きな反響がありました。

ただし私は「舞い上がってはいけない」と自分をいましめていました。

確かに、ブレンドしたのは私です。しかし原酒を仕込んだ先輩、素晴らしい味と香りにすべく工夫を凝らしながら貯蔵をした先輩がいたからこそ、初めて、受賞の栄誉を受けることができたのです。

 

その後、社内報に載った時に座右の銘を聞かれ「感謝と謙虚」と答えました。平凡な言葉かもしれませんが、今も自然の営みや周囲の人に感謝しながら生きています。

就任以来実感しているのは「決断からは逃げられない」ことです。最適解がどこにあるかは個人の力ではわかりません。しかし社の行き先を多数決で決めると、なかなかまとまらない(笑)。

SPONSORED