2020.12.02
# 中国

来日できない「日本好きの中国人」が、恋しがっている「意外な日本名物」

アレが食べたい、あそこに行きたい…
中島 恵 プロフィール

上海にも寿司屋はあるけど…

私自身の友人にも、どう思っているのか話を聞いてみた。上海に住む30代の友人は大の日本ファンだ。これまで、日本全国で行ったことがない都道府県はないというほど日本各地を旅している。

私はその友人に「今、日本の何をいちばん恋しく思う?」と問いかけてみた。すると「少し前の季節なら、やっぱり京都の紅葉かな。そして、今すごく食べたいのは築地のお寿司!」との答え。食通でもある彼は、様々な種類のおいしい日本料理を食べてきたというが、日本の食べ物の中でも「お寿司は特別な存在」だという。

私が「でも、今どきは上海にだって、おいしいお寿司屋さんはいっぱいあるんじゃないの?」と振ってみたところ、「とんでもない」といった感じで、次から次へと好きな寿司ネタに関する話が飛び出した。

「確かに上海にもお寿司屋さんはたくさんあるんですけど、まずネタの種類が少ないんですよ。その割に値段はすごく高い。僕はエンガワ、光り物、大トロ、中トロ、寒ブリが大好きなんですけど、こっちでは美味しいのは食べられない。一度、エンガワを見つけて食べたことがあったのですが、美味しくなくて、すごくガッカリした。

だから、いくら日本のお寿司が恋しくても、こっち(上海)では、あえてお寿司屋さんには行かないようにしているんです。日本のお寿司屋さんのいいイメージを壊して、こっちのお寿司さんの味で満足してしまうような自分にはなりたくから……」

〔PHOTO〕iStock
 

私がびっくりして二の句が継げないでいると、彼は1年前に行ったという東京・神田の牡蠣専門店で食べた焼き牡蠣や生牡蠣の話や、千葉・館山で食べたお寿司の話をしてくれた。館山では、一般的な寿司ネタではなく、近海で獲れたムツ、ヒラマサ、メジナ、スズキ、ニベなどを使ったネタで握った地魚のお寿司をたらふく食べたという。

彼はこの話をしながら、当時の自分の旅行を思い出したのか、「あ~! 1年前は日本でいいもん、食ってたな~」と吐き出すようにいった。

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