2020.12.15
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ビートたけしが「人生最後の夢は、独裁者になること」と断言する「深いワケ」

本当にやりたいのはお笑いではなかった
ビートたけし プロフィール

死にかけたときに思ったこと

どんな金持ちであっても、あのスティーブ・ジョブズだって、くたばりゃタダの骨です。どんな金持ちでもやっぱり、死ねば同じじゃねえかって思います。

でも、情けないことに人間は、死後の世界とかあの世とかいろいろな概念を作ってきたけど、完全に証明したヤツは誰もいないし、未来がいかにすごいかと言ったところで、ホーキング博士の言う、タイムトラベラーが現代の我々を訪ねてきたことなんか一回もないんです。

私は47歳の時にバイク事故で死にかけました。

実は、今の私は、自分が認識している現在の「私」ではなく、ほんとうは、事故のあとも植物状態で病院にずっと居続けているのではないかと考えることがあります。今、私が見ている光景は、入院中の私が頭の中で描いたバーチャルなものなのではないかと。

 

だから、朝起きて、ゆっくりと目を開けるとき、もしも天井が病院の病室だったらどうしようと、たまに不安になります。退院してから、現在までにやった仕事は全部、嘘で、入院してまだ1週間の自分に戻ったらどうしようという恐怖が拭えません。人間の「生きる」「死ぬ」という概念もまた、人間の脳が作り出しているのかもしれません。

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