今年も「出番順」が重要だった
「M−1グランプリ2020」はマヂカルラブリーが優勝した。
最後の決勝戦に登場するのは10組だ。
マヂカルラブリーは6番目に登場した。
今年はかなり出番順が影響したようにおもう。
第一ラウンドに出た10組のうち、ファイナルラウンドへ進出するのは3組である。
2020年のファイナルへ進出したのは「見取り図」「おいでやすこが」「マヂカルラブリー」で彼らの出番順は4番手、5番手、6番手だった。
この三組のパワーが何やら異様だった。ツッコミの声が異様に大きいのと、ボケの動きがただひたすら異様なのとで、とにかく場の空気を荒らすように変えてしまった。

そのあとの出場した4組は、この3つを越えられなかった。
近年のM−1では、後ろのほうに出てさっと空気を変えて、上位に食い込んでファイナルステージに進出というのがふつうのパターンであったのに、それができなかった(2019年1位ミルクボーイ出順7番、3位ぺこば10番。2018年1位霜降り明星9番、2位和牛10番。2017年2位和牛8番、3位ミキ9番)。
ちょっと不思議な大会だった。
残りの4組は「空気」に負けたようなものである。
2020年は人の力を越えたものの影響が大きい年だったが、それは見事にM−1グランプリにまで及んでいた。