2021.01.19
# DX

日本は「周回遅れ」…中国とインドの「デジタル政府」、ここまで進化していた!

デジタル先進国との格差が浮き彫りに

いまや世界最大の関心事になってきた「デジタルトランスフォーメーション(DX)」だが、その対応をめぐって世界各国で“格差”が浮き彫りになってきた――。『アフターデジタル - オフラインのない時代に生き残る』(2019年)や『アフターデジタル2 UXと自由』(2020年)などの著書がある藤井保文氏は、アジア各国のDXの最前線を見てきた一人。そんな藤井氏が「日本は出遅れてきた」と言うのはいったい、なぜか。中国やインドがデジタル先進国化している実態、日本の現状、そしてこれから――。

中国の「コロナとDX」

コロナの感染拡大が深刻となった2020年2月、中国のデジタルトランスフォーメーション(DX)の実力を図るうえで、2つの重要なサービスが登場しました。

ひとつは自分が利用した新幹線や飛行機、ホテルなどで、感染者がいなかったかどうかを確認できる「接触確認サービス」が登場したこと。もうひとつは、国民が感染していないことを裏付ける「健康コード」と呼ばれるサービスが登場したことです。

どちらもスマホからアクセスでき、自分が感染していないかという不安を簡単に解消できるので、瞬く間に利用者が増えていきました。

中国のコロナ対策はDXのたまものだった。photo/gettyimages
 

前者の「接触確認サービス」から具体的に説明しましょう。

これは人々が利用した新幹線や飛行機、ホテルの宿泊履歴がデータ化されることで可能になったサービスです。中国では新幹線や飛行機のチケットを購入する際に、必ず国民番号(公民身分番号)を入力します。移動情報を中国当局が収集しており、このビッグデータを使って開発されました。

サービス利用者は自分の過去の行動と照らし合わせ、感染者との接触が無いか瞬時に検索し、安心することができる。国民の不安解決をサービス化したと言えるでしょう。

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