2021.02.02
# 中国

中国ファンタジー!独り勝ちの数字続々……実は崩壊前の一夜の夢か?

現実には着々と進む政治の北朝鮮化

共産党発表はもはやファンタジーだ

2020年の世界各国の経済は、中国・武漢発の新型肺炎の影響で極めて厳しいものになった。そして2021年の見通しも暗い。

その中で、「共産主義中国だけが奇跡の回復を遂げ、世界経済の中で独り勝ちである」という情報がオールドメディアを中心に流されている。

by Gettyimages

中国国家統計局が1月18日に発表した速報値によれば、中国の2020年の国内総生産(GDP)は2.3%のプラス成長で、101兆6000億元と初めて100兆元の大台を突破している。

昨年12月1日に発表されたOECDの「エコノミックアウトルック(経済見通し)」では、2020年の世界経済の成長率をマイナス4.2%としているから、「共産党発表を信じれば」中国は偉大な成長を遂げる国である……

しかし、元々大本営発表ならぬ「共産党発表」は、粉飾や言い換えだらけの信頼のおけないものであったが、ここまでくるとディズニーに負けず劣らずのファンタジーだ。

このような「創造された」数字を基に、分析するアナリストや学者は、ディズニーランドで、ミッキーマウスが直立歩行し来場客と握手をするのを見て、「ネズミは2足歩行し、握手をすることが可能だ」と生物学会で発表するのと同じ行為をしていると言える。

確かに共産主義中国のリーダーは「クマのプーさん」(中国民衆が習近平氏につけたニックネーム)だが、ディズニーランドの外に一歩出たらファンタジーが消えるように、共産主義ファンタジーを支える政治・社会システムに亀裂が入れば「習近平ファンタジー」も露と消える。

そのファンタジーが、どのようなものかは、

1. 昨年12月11日の記事「共産主義なのに極端な経済二極化、これが中国暴走の根本原因か」の2ページ目
2. 朝香豊氏のブログ「中国経済のプラス成長は与太話! 全く信頼してはならない!」
3. 朝香豊氏の動画「中国GDP成長のウソ」
4. 北村豊氏の「中国で就職難民『大量発生』…エリートを待ち受ける『苛酷すぎる下放政策』」

などを参考にしていただきたい。

また、朝香豊氏の「中国政府が認めた!不動産バブル崩壊」記事も参考になると思う。

要するに、失業率、給与所得、自動車・携帯電話売り上げ等の個別のデータとGDP成長率との数字の整合性が、考えられないほど歪んでいるのである。

そもそも、相当程度輸出依存型経済の中国が、世界中の国々が不景気で苦しんでいるときに、どこへ輸出するのだろうか?オールドメディアは、中国の内需の大きさをことさら強調するが、人口が多いためスケールが大きくても、全体の経済に占める比率はそれほどではない。

 

輸出依存型経済の中国が、世界不況の中でGDPを伸ばすなどというのは「天動説=太陽が地球の周りをまわっている」に類する話と言えよう。

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