森喜朗「逆ギレ会見」で「反省の色はゼロ」…注意もできない日本政府のヤバすぎる現実
「あんたの話はもう聞きたくない」
記者「五輪の精神に反する発言をする人が組織委員会の会長をすることは適任なんでしょうか」
森喜朗氏「サア? あなたはどう思いますか」
記者「私は適任ではないと思います」
森氏「それじゃあそういうふうに承っておきます」
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森氏「(記者に向かって怒って)あんたの話はもう聞きたくない」「おもしろおかしくしたいから聞いてんだろ!」
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この人に反省の色はまったくない。記者がいじわるをして、話を「おもしろおかしくするため」に自分に質問していると思っているようだ。
森喜朗・東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長が日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言し、大きな問題となったのは2月3日のこと。

歴史を振り返れば「女性は○○だから」という理由で女性の発言の機会や意思決定への参画の機会が奪われてきたことは明らかで、森氏の発言はそうした過去の過ちへの反省を徹底的に欠いたものだと言える。この発言は、両性の平等を重んじるオリンピックの精神にももとるもので、海外のメディアも問題発言を大きく報じた。
批判の声が高まったことを受けて、2月4日午後、森氏はこの発言の「撤回」会見を行なった…のだが、残念なことに、その会見の様子、森氏の発言からは、なぜ自分が批判されているのかを真剣に考え、真摯に問題に向き合った気配は微塵も見られなかった。
会見冒頭、森会長は、手元のメモを見ながら、
「(記者を指して)このなかには、昨日、JOCの理事会のあとで私がご挨拶をしましたことをご存知の方が多いと思いますので、これ以上詳細なことは申し上げません。いまみなさんにご心配をいただき集まっていただいていることに恐縮をしております。昨日のJOC評議会の発言につきましては、オリンピックパラリンピックの精神に反する不適切な発言だったと認識いたしております。そのためにまず深く反省をしております。そして発言をいたしました件につきましては撤回をしたい。それから、不愉快な思いをされたみなさまにはお詫びを申し上げたい」
と述べた。