2021.02.04
# 政治政策

森喜朗「逆ギレ会見」で「反省の色はゼロ」…注意もできない日本政府のヤバすぎる現実

現代ビジネス編集部

続いて同じ記者から「世界にはどう説明していくつもりか」という質問が出たが、これに対しては、

「これ以上説明しても誤解が誤解を生むし……私は組織委員会の理事会に出ていたわけではないんですよ。JOCの名誉評議員として挨拶をした」「それを組織委員会の理事会と一緒にしておられる方…とくに外国はそれを一緒にしておられる。それはみなさんの報道の仕方だと思いますが。JOCの評議員会に出て、私は挨拶をしたということです」

と答えている。この回答は趣旨がいまひとつはっきりしないが、後の記者に対する質問への答えで「場所をわきまえていた」と述べていることから、おそらく、五輪の組織委員会ではなく、JOCの評議員会という場所で名誉評議員として発言をした、時と場所を選んでの発言なのである、だから大きな問題はない…という意図の弁明だと推察できる。しかし、評議員会は立派な「公の場」だろう。弁明になっていない。

また、それが海外を含めて広く批判を浴びたのは「誤解を生む」ようなマスメディアの報道のせいである、自分の発言そのものは間違っていないという思いも「みなさんの報じ方」という発言からうかがえる。

 

「最近女性の話をあんまり聞いていませんから」

「(IOCの関係者などに対して)森会長からご説明をする意思はございますか」という質問については、

「そんな必要はないでしょう。いまここでしたんだから。昨日の(発言)は出してくれて、今日のは出さないっちゅうわけにはいかないでしょ」

と答えた。自身の発言について、世界に向けて弁明をするつもりはないらしい。この後半の発言からもやはり「マスコミは自分にとって不利な報じ方をする」という思いがうかがえる。

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