2021.02.04
# 政治政策

森喜朗「逆ギレ会見」で「反省の色はゼロ」…注意もできない日本政府のヤバすぎる現実

現代ビジネス編集部

記者B「『わきまえる』という発言を使われてましたけれど、女性は発言を控える立場だとお考えでしょうか」

森氏「いやそういうわけじゃありません」

記者B「じゃ、どうしてああいう発言になったんですか」

森氏「場所だとか時間だとかテーマだとかに合わせて話をすることが大事なんじゃないですか。そうしないと会議は前に進まないんじゃないですか」

記者B「それは女性と限る必要はあるんですか」

森氏「(いらだって)だから私も区別って言ったじゃないですか」

記者B「その前段で…」

森氏「(記者に向かって怒って)あんたの話はもう聞きたくない」

司会「発言については冒頭に明示的に示しておりますので…」

森氏「(司会を遮り、記者に向かって)おもしろおかしくしたいから聞いてんだろ」

記者B「何を問題と思っているか聞きたいから聞いてるんです」

森氏「だからさっきから話してる通りです」

果たして森氏は自分が発言を「撤回」し「釈明」しているという意識があるのだろうか。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

記者からの最後の質問と森氏の回答も噛み合わないものだった。記者から「森会長は自分の発言が『誤解を生んでしまう』という言い方をしているが、つまりそれは自分の発言は誤ったものであると認識していないということか」という趣旨の質問が出たところ、それに対して森氏は、自分は様々な人から聞いた「女性を登用すると話が長くて組織運営に苦労する」というエピソードを話しただけだ、という弁明をした。

これはつまり、「本当に誤った発言をしたと思っていますか」と聞かれているのに対して、「オレは聞いた話をしたんだ」と言っているということで、ほとんど「オレは悪くない」と開き直っているのに等しい。「発言を撤回する」というのがどういうことなのか理解しているのかと首を傾げたくなるような回答だ。

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