自衛隊はいい加減に「ドローン」を導入せよ

「このままでは中国に負ける」米専門家の警告
部谷 直亮 プロフィール

ドローンで戦力は倍増できる

そして最後に、ホーナン氏はドローン導入のメリットを以下のように語る。ドローン導入のすゝめというわけだ。逐次解説していこう。

「果たして無人戦力が有人戦力に比べて購入費、燃料費、維持費が大幅に安いかどうかを判断するには、費用対効果分析が必要である。が、日本にとっての運用面でのメリットについては大まかな一般化が可能である。

(1)無人機は一般的に航続性が長く、持続的な情報収集と迅速な情報発信を可能にするという利点がある。この任務では、高地や深海など、人間にとって困難で危険な環境下での運用が可能であるという点で、有人機よりも優位性がある」

ドローンはもはや小型機であっても2時間以上の飛行は普通になってきており、持続的な情報収集が可能だ。固定翼ともなれば、トルコのTB-2のように丸一日飛べる。光学・赤外線・レーダーなどの複数のセンサーで上空から睥睨することで戦場を丸裸にし、それを高い電送機能で即座に送れるのである。しかも無人であることと高性能化により、有人兵器や歩兵では近づけないところにまで入り込むことができる。

これは少子高齢化した国家の軍隊が持つべきアセットである。

 

「(2)武装化されたドローンは、有人攻撃任務の延長線上にあり、センサーではなく武器を移動するドローンに装着することで、より遠くからの攻撃の精度を向上させることができる。戦闘状況において重要なことは、無人資産は、妨害電波や通信などを含めて有人の自衛隊部隊に重要な支援を提供することができるということである」

通常の軍事攻撃においては、敵を偵察部隊が発見し、それを後方に報告し、後方が前線に攻撃を命じるというように、最短でも発見→攻撃という二段階が必要であった。しかし武装ドローンは、偵察と攻撃をほぼ同時にできるという優位性を持つ。

しかもドローン自体が通信の中継や電波妨害も可能であり、ドローンを使うことで広範な地域の通信妨害や通信支援が可能となり、自衛隊の戦力を倍増させるのである。

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