2021.02.14
# 教育

「子育て本」編集者が、わが子の教育のため「東京から軽井沢へ」移住して気づいたこと

環境の変化は「誰」を変えたか?

長年住み慣れた東京から長野県の軽井沢町へ、子育て移住を決めた家族がいました。仕事もライフスタイルも一変する環境変化をなぜ決断したのか。くしくもコロナ禍で地方移住に注目が集まる中、決め手になった要因とは何か。

「子育て本」を担当した編集者が、自らの子どもの教育を真剣に考えて移住した地で気づいたこととは? 編集者の坂口惣一氏がリアルな胸中を明かします。

「受験戦争」が嫌なら幼稚園受験、という無限ループ

子どもが15歳のときに、どんな子になってほしいか。

子どもには、のびのびと自由に、好きなように育ってほしい。そう願う親は少なくないだろう。私たち夫婦も、子どもの未来を考え、教育方針を話し合う中で、冒頭の問いに出合った。そして、この「問い」には、私たちの人生を180度変えてしまうインパクトが潜んでいたーー。

私たちは、2020年春、3歳の子どもと共に、東京都世田谷区から長野県の軽井沢町へ移住をした。東京は、私にとって17年間住み慣れた土地でもあり、勤務地でもある。共働きの妻は、勤務形態を変えることにもなった。それでも、移住を決めた、大きなきっかけの一つは、ここだった。

軽井沢風越学園の開校。

2020年の4月に開校した、幼・小・中がまざってまなぶ、新しいスタイルの学校。

冒頭の問いは、開校説明会のときにスタッフから投げかけられたものだった。その後、運よく入学の機会を得た娘とともに、軽井沢に住むことになった。まさに、子育て移住。しかし、ここにたどり着くまでには、紆余曲折があった。

 

子どもが2歳になる頃。

夫婦で何度か、将来の教育方針について話し合った。早い、と思われるかもしれない。けれど、どの学校に通うかは、どこに住むかと直結する。しかも「中学受験」のためには小学校4年生から塾通いを始めないといけない、らしい。

こんなことを書くとさぞかし教育熱心な親なのだな、と思われるかもしれない。しかし、むしろまったく逆。子どもに、塾通いや勉強漬けの日々を送らせたくない。小学校なんて遊んで過ごせばいい。地方出身で、公立育ちの私は、自分の小学時代を思い返しながら、子どもにそう願っていた。でも、現実の選択肢は真逆だった。

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