猫の集会場と化した「猫が戯れる本棚」

猫と暮らしている人なら、よくご存じかと思いますが、猫は狭いところが大好きです。部屋をきれいに掃除して、広いスペースを確保してあげても、なぜか、部屋の隅っこの「えっ?そんな狭いところになんで?」と思う場所にいることが少なくありません。

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猫は臆病な性格で、外敵から身を守るために広く見渡せてしまう場所よりも狭いところを好むといわれています。うちの猫たちは野生を忘れてしまった部分も多いので、広いところでお腹を見せて寝ることも多いですが、それでも、本能的に狭い場所を見つけると、入らなくては!と思うようです。
そういう場所を我が家では、「猫ホイホイ」と呼んでいます

そういった猫の習性を生かして、部屋のあちこちに「猫ホイホイ」スペースを作っています。そのひとつが、「猫が戯れる本棚」です。

気がつけば猫がいる本棚。写真/中川ちさ

「猫が戯れる本棚」とは、本棚や飾り棚の機能を兼ねたキャットタワーといったところです。実は夫と一緒にDIYをして作った本棚です。これを作る前、一般的な既製品の本棚を使っていたのですが、ジャンプが得意な猫はキッチンカウンターから1.5メートルほどの大ジャンプをして、本棚の一番上まで飛び乗っていました。

でも、ジャンプ力には個体差があって、高いジャンプが苦手な猫(ロッケ)は登れませんでした。また運動神経の良い猫たちも歳を重ねるにつれ、時々ジャンプを失敗するように……。せっかく高いところに登りたいのに……。そこで、この本棚を作りました。床から天井までつづく7段の棚板をステップにして、猫たちは一番上まで駆け上がります。これならジャンプ力に関係なく、頂上に登れます。

上下運動できる他にも猫たちが喜ぶ工夫を施しています。それは小さな個室を設けたことです。入り口の幅は10センチ。この個室にはいつの間にか猫が入っているので、本当に「猫ホイホイ」のようです。

本棚に設けた小さな個室。猫がホイホイ入ります。ご満悦な表情です。写真/中川ちさ

さらに上から3段目の棚板には小さな穴も開けました。穴は内径20センチ。猫たちはこの穴を通り抜けして遊んでいます。個室や穴のサイズを聞いて、小さいと思う方がいるかも知れませんが、問題ありません。なぜなら猫は入りたい場所の形に合わせて、まるで液体のように変形させることができます。

「通り抜けできるかな?」と、本棚に開けた穴で遊んでいます。写真/中川ちさ

もちろん、我が家はDIYが趣味なのでここまで大掛かりなものを作りましたが、それは無理と言う方もいるでしょう。お金をかけず手間もかけず、あるもので、という人は、今ある棚に猫がすっぽり入れる隙間を作ってみれば簡易的に「猫ホイホイ」スペースを作ることができます

猫が思わず体を入れてみたくなってしまう20センチぐらいの隙間をあえて作ります。靴を買ったときに入っている箱をラッピングペーパーやマスキングテープでかわいくリメイクして本棚に固定しておいてあげるだけでもそこにスッポリ入ったりします。ぜひ、お試しを。

DIYなしなら、棚に猫がギリギリ入れる隙間を作ってみるだけでもホイホイします。ほら、奥に隠れていますよ。写真/中川ちさ