2021.02.16
# 学校・教育

「共学じゃないと異性への距離感が分からなくなる」はホント? 男女別学の「長所」と「短所」

令和の中学受験 保護者のための参考書(7)
矢野 耕平 プロフィール

「男子は理系、女子は文系」はもう古い

「男子は理系、女子は文系」などという「区分け」が悪意なくされることがあります

一時「リケジョ」(理系女子)などという表現が持て囃されたのも、換言すれば、「女子なのに理系分野に進出するなど珍しい」という僻見(へきけん)が多くの人たちの心に植え付けられている証でしょう。

近年は「理系分野」に強い女子校が目立つようになりました。

女子最難関校の桜蔭は例年三分の二以上の卒業生が理系分野に進学しています。豊島岡女子学園、白百合学園、吉祥女子、田園調布学園の卒業生たちの進路に目を向けても、文系と理系の割合はどこも半々くらいです。

これも先の「昆虫少年」の話に通じるところはないでしょうか。

女子だけの環境だからこそ、自らの興味ある分野にとことん打ち込める。女子校卒業生が理系分野に多く進出するようになったのは、このような背景があるからでしょう。

いまや死語と化していますが、「ガリ勉」であることが素直に賞賛されやすいのも、共学校より男女別学校でしょう。

先ほども触れましたが、全国に存在する高校のうち、男子校は約2.3%、女子校は約6.3%にすぎません。それを前提に、次の「2018年度~2020年度 高校別の東京大学合格者数(ベスト30)」を見ると驚かれるのではないでしょうか。

『令和の中学受験 保護者のための参考書』より
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上位30校のうち男子校の占める割合は60%程度。マジョリティであるはずの共学校の占める割合は30%程度しかありません。

このデータだけを取り出して語るのは乱暴かもしれませんが、男女別学校は受験勉強に専心しやすい環境があることを如実に表しているのかもしれません。

わが子の受験を考える上で、「いやいや男女別学など考えられない」という保護者がいましたら、男女別学校の説明会や行事などに思い切って参加してみてはいかがでしょうか。頭の中で思い描いていた男女別学教育に対する先入観、偏見が一掃されるかもしれません。

そして、東京都の私立中学校は男女別学校が半数以上を占めると申し上げました。

共学校だけでなく、男女別学校を子の受験校の1つとして考えられるのであれば、わが子の「受験パターン」を構築する際に、格段にその選択肢を拡げることができるのです。

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第一章:中学受験向きの子、不向きな子
第二章:志望校の選び方
第三章:中学受験という世界
第四章:中学受験期の親子関係
終章:令和の中学受験

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