――最後に、彩野さんと同じく「毒母」を持つ読者や、「私の親って毒親だったのかも」と考えている読者へと、メッセージをお願いします。

家族や誰かを大切にするのは素晴らしいことです。だけど、人間はみんな違う生き物ですし、地球上の全員がそうして「家族」という枠で上手に過ごせるわけではありません。

いまは昔よりも「毒親」という言葉が浸透し、そういった題材の作品やエピソードも、手の届く場所にたくさんあります。私が小さい時にも、そんな環境があれば何かまた違ったのかもしれないなとも思います。

だから、親や家族に違和感を持つことは、決しておかしいことではないのです。もし「家族だから」「産んでもらったから」という罪悪感や枷に縛られて、それによって不安定になってしまっているのなら、決して無理はしないで、一旦、楽な思考や場所へ逃げてほしい。

まずご自身の人生が目の前にあることを、いつでも一番に考えていただけたらと思います。自分を大切にできるのは、自分以外にいないので。

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