安倍内閣以前には、小泉純一郎内閣時に女系天皇容認への動きが見られたが、2006年9月6日秋篠宮家に悠仁さま誕生で白紙となった。また当時の皇太子の長女・愛子さまを皇族に引き留めたいとの美智子皇后(当時)の意向に理解を示したと言われる野田内閣で、再度トライされたが、これも政権交代で頓挫していた。
しかし、宮内庁長官ポストに続いて、参与ポストも、羽毛田氏から風間氏へと、女系容認人脈が継承されたことで、「令和皇室もようやく安倍首相の呪縛からも逃れ、テイクオフできそうな環境が整いつつある」(宮内庁関係者)のかもしれない。
さらに、冒頭に述べたように、今回、沖田上皇侍従長が実現すれば、西村宮内庁長官をトップに、秋篠宮家を補佐する加地皇嗣大夫と、天皇3代に仕える警察官僚のトライアングルによる「皇室有事」への即応体制が整うことになる。
今年12月には愛子さまが20歳を迎えられ、来年の新年一般参賀で成人皇族として公式行事デビューする予定である。愛子さまのデビューは、「皇室有事」解消への助走となるだろうか。