改良湯は現在、CHILL OUTというリラクゼーションドリンク、Tone by GridgeというYouTubeチャンネルと協力して、〈黙浴Neo Chill体験〉プロジェクトを期間限定で実施している。「Neoなチル」といつの間にか眠ってしまう「寝落ちる」
この異色のコラボについて、改良湯の大和伸晃さんはこのように語った。
「サウナ利用後の方にCHILL OUTを無料で提供して、いい意味でお客さんの『テンションを下げる』ことが狙いです。うちの銭湯は仕事の合間にいらっしゃる若いお客さんも多いので、SNS上で拡散してみたところ『CHILL OUTを飲みに改良湯へ行きたい』といった声もありました。リラックスさせるという共通の目標を掲げた、相性がいい組み合わせだと思いますよ」
おじいちゃん、おばあちゃんの「憩いの場」というイメージが強い銭湯。しかし改良湯の客層を見ると非常にバランス豊かで、年配の方だけでなく、IT企業関係者かと思われる20~30代の若者もいる。平日の午後1時、開店の直前に訪れたが、すでに何人か先客がいるほどの人気ぶりだった。
音楽の力で「チルする」
ロビーを通って先ほどの暖簾をくぐり、脱衣所へ。ふと耳を澄ますと、軽快なBGMが聞こえてくる。クラシックな「銭湯」のイメージとは少し違った、落ち着いたテンポのインストゥルメンタル(歌詞がない楽曲)が流れていて、まるでおしゃれな飲食店のような雰囲気だ。