三次元の「推し」の場合は…?
実在する三次元の「推し」への出費は、その「推し」がどういうジャンルなのかによってもかなり異なります。メジャーなアイドルや歌手であればテレビ番組などで見れる機会も多く、それを見るだけで満足という人もいるとは思いますが、アーティストであればコンサートもあります。
住んでいるところの近くの会場だけ行くという人もいれば、行けるのであれば全国各地をまわって遠征をするという人も少なくはありません。1回のコンサート代だけでも安くはないですし、遠征となると交通費だけでも年間10万円を超えることだってあります。
俳優さんであれば、ドラマや舞台などで活躍している姿を見るほか、同じ写真集を何冊か買うことで本人がいる特典会に参加できたり、チェキを撮ることができたりするというイベントに参加できることも。舞台を見るのにも鑑賞料金がかかりますし、全国各地でやるのであれば、遠征をする人もいますよね。
そしてそういったいわゆる“現場”(コンサートや舞台、イベントのこと)の思い出を残すために、そのコンサートや舞台が収録された映像やその現場限定のグッズにお金を使います。
メジャーであればあるほど現場は限られていますが、ライブや舞台に行けば行くほど会えるような「推し」は沼です。お金を払えば払うほど会える時間が増えるので、どんどんハマってしまう人も…。
他にも、スマートフォンのゲームで推しのカードがでるまでガチャを回すという人もいます。ガチャで得られるものは、そのキャラがでたというデータです。そのゲームの売上には貢献できるものの、物や経験として残るものではないので、こういったことにお金を使うことが理解できない人もいることでしょう。
また、ジャンルにもよりますが、二次元や三次元問わずオタクには「推し」の誕生日をたくさんのグッズを飾って祝う「祭壇」という文化もあったり、グッズを買うことが「オタ活」の慣習の一部となっているのは間違いありません。