2021.03.13
# ドル

最強通貨・ドル、じつは間もなく「紙くず」になるかもしれないワケ…!

じつは「日本円」も安泰ではない…
大原 浩 プロフィール

始まりは「ユーロドル」

先進国でもそうだが、特に経済・社会が不安定な発展途上国では、「ドル紙幣」が普通に流通している。

例えば、海外の土産物屋やレストランなどで「その国の通貨ではなくドル紙幣」で支払いをしたことがある読者は多いのではないだろうか? むしろドル紙幣を持っている観光客に対しては、自国通貨ではなく、ドル紙幣での支払いをせがむ場合も多い。

確かに、「明日クーデターで転覆するかもしれない自国」の通貨よりも、ドルを持ちたい心理はよくわかる。世界の国々の中で、円のように強くて安定的な通貨がある国は珍しいのだ。

個人の支払いレベルで圧倒的な強さを持つドルだが、世界的に大きな取引でも強烈な存在感を持つ。

最近、個人向けのFX取引が普及したこともあって、世界中の国々の通貨が「ドルとの交換レートで表示される」ことはよく知られている。例えば、外国為替市場では、円とスイスフランを交換するときにも、その間に「それぞれの通貨とドルとの交換」が介在するので「クロス取引」と呼ばれる。

 

また、「ユ―ロドル」というものがある。この言葉の定義はなかなか難しいのだが、冷戦期に、政治的理由で米国とのドル取引が難しくなった共産圏の国々などが、欧州の金融機関に預けた大量の「ドル預金」が起源だとされる。

政治思想で激しく米国と対立していた国々も、「自国の通貨は信用できすにドルを頼っていた」というわけだ。

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