2021.03.17
# 外食

「かつや」の業績が絶好調…客数が減ってもがっちり稼ぐ「ハンパない戦略」

キーは「揚げ物外食」の強さにあった

他社ができないことをやってのけた

とんかつ・かつ丼の「かつや」などを運営するアークランドサービスホールディングス株式会社(以下、アークランド)の業績が好調だ。

2020年12月期の決算で386億3400万円の売上を記録し、コロナ禍にもかかわらず前年比15.9%の伸びを見せた。また、営業利益は45億3800万円で同1.2%増、経常利益は48億6800万円で同7.3%増と、軒並み高い数字となった。

2020年、同社の成長を牽引したのが先述の「かつや」と、からあげ専門店の「からやま」「からあげ 縁」だ。実際、386億3400万円の売上のうち241億2900万円が「かつや」の売上が占めている。昨年対比で売上は3.7%増加しており、総売上に対する割合は62.5%に及ぶ。

テイクアウトも大人気。ランチの時間帯には行列ができていた(新宿南口店)
 

一方で、「からやま」と「からあげ 縁」の売上は84億3800万円となり、総売上に対して21.8%を占めている。売上は前年対比で17.8%も伸びていて、前年から12億7600万円増加した。なお、2020年12月期時点で「からやま」は国内107店舗、「からあげ 縁」は30店舗展開している。

そのうち「からやま」の19店舗と「からあげ 縁」の9店舗は2020年にオープンした店だ。コロナ禍で盛り上がったテイクアウトとデリバリー需要をうまく取り込んだからこそ、好調な売上を記録したといって間違いない。

しかし、「かつや」と「からやま」「からあげ 縁」は、なぜコロナ禍でも好調なのだろうか。それぞれ詳しく分析していこう。

「かつや」の好調の理由を探っていくと、2つの要因を見て取れる。それが「家族層のニーズの取り込み」と「立地戦略」だ。

コロナ禍では営業時間の短縮や席間隔を開けた営業が求められた。その結果、多くの飲食店で客数が減り、売上も激減した。ただ飲食店の売上は客数と客単価で決まる。理論上は客数が減っても客単価が上がれば売上は減らない。それをやってのけたのが他ならぬ「かつや」だ。

SPONSORED