【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#14】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない…」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第14回目のテーマは「夫婦のバランス」について。
前回の記事では、単身赴任でハードなお仕事をしていた夫が、3兄弟のワンオペ育児に励む妻・オギャ子さんと「このままの生活でいいのか?」と話し合い、後悔しない人生を送るために、高給だった会社を退職しフリーランスへ転向すると決めたことについてお伝えくださいました。
子供たちもどんどん成長し、この先どんなことが起こるのかも分からない。だからこそ、この決断に至るまでにはここでは明かし切れないほどの話し合いがあったそう。
そこで今回はその続きとして、この結論に至るまでに夫婦間でどのようなことについて話し合ったのか、より具体的な内容について夫の視点から教えてくださいました。
夫婦の形は家庭によってさまざまだけれども、今の社会は子育てのために「妻」が仕事をセーブするのがより一般的。そんな中この決断を下すまでに、特に慎重に考え悩みに悩んだ「問題」とはなんだったのでしょうか?
先日3月8日に「国際女性デー」を迎えた今、改めて「夫婦間のバランス」について考えてみませんか?
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
今度は妻のターン!
今の僕たちが辿り着いた「決断」
\右にスクロールしてお読みください!/
転職するにあたって一番ネックになったこと&さんざん話し合った事はやはり「お金」のことです。
ましてや子ども3人、これからもっともっとお金が必要になってきますし、お金がかかることも覚悟の上で産んでいるわけですから当然悩みです。
前回、「何のために働くのか」を立ち止まって考えてみたと書きましたが、今回は「何のためにお金を稼ぐのか」ということを考えました。
お金より大切なものがあるなんてキレイ事は言いません。お金があってこそ得られる幸せもたくさんあります。
でもこぼれ落ちていくものを拾いあげる間もないほど忙しくて(そして離れ離れで)、あぁ……このままじゃ大事な何かを見失ってしまうかもしれない、
私達には子育てという人生の大仕事が託されているのにこのままじゃ後々振り返った時に悔を残してしまうかもしれない。
そう思った時に夫婦で立ち止まって考えるようになりました。
今までの日本の働き方って夫が大黒柱として仕事をして、妻が家庭のために仕事をセーブすることがスタンダードだったように思います。
でも夫と同じように妻だって仕事にやりがいを感じていたとしたら……?
夫にキャリアプランがあるように妻だってキャリアプランがあったとしたら?
夫は途切れずに仕事をずっと続けていけるのに妻は子育てや環境の変化に応じて自分のやりたい仕事をセーブしなければならない。
……どうして?
夫が家庭のために仕事をセーブしたってよくないですか?
必ずしも自分達もスタンダードである必要ありますか?
我が家の場合、13年間夫は仕事「だけ」をしていればいい状態でした。
でも、本当は私だって仕事「だけ」していたかったし、もっともっとやりたいことだってあります。
ずっとジレンマを抱えたまま、夫婦として家族として、幸せの形を模索し続けてきました(もちろん今だって探し続けています)。
13年間夫が走り続けられたように、今度は私が思い切り走ってみたい。
今度は夫婦で選手交代して、バトンタッチしたっていいんじゃない?
何度も夫婦で話し合いを重ね、悩み、そして決断しました。
家族のため、子どものために夫が仕事をセーブするって今の社会ではまだまだ理解されません。
しかもお給料が下がるのに転職するって、妻の収入ありきなように思われてしまいますし、変な誤解も生まれてしまいます。
ただ夫婦揃ってフリーランスになるだなんてよっぽど覚悟のいることです。どうなるかなんて1年先だって分からないのですから。
本当に悩みました。
それでも決断できたのは、これまで私達が歩んできた道を振り返ると、今までの経験という点と点が繋がってひとつの線になっていたからです。
自分達が選び取ってきたひとつひとつの選択が今に繋がってるように思います。
だから今回夫が家族のために転職を決めたという経験も、いつかきっとどこかで糧になる時が来るはずです。
今回「会社を辞める」という選択はあくまで通過点にしかすぎません。
将来この選択をしてよかった、後悔がないと思えるように最大限努力していくしかないので、ここからが勝負です。
我が家の場合、夫婦揃ってフリーランスになったので一般化しにくい環境かもしれませんが、家族の幸せの形を貪欲に追い求め続けることってどの家庭にも置き換える事が出来ると思います。
何かを得るためには何かを捨てなくてはいけない、取捨選択をしながら自分達の最大の幸せの形って何だろうか……と今も日々模索中です。
その幸せの形を得るための手段のひとつが夫の転職でした。
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