シンプルイズベスト! プレゼンが見違えるほどよくなる3つのノウハウ

考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法(3)
又吉直樹さんの教養バラエティ「又吉直樹のヘウレーカ!」でもおなじみ大阪大学の名物教授・仲野徹先生が「プレゼン」や「文章」を見違えるほど伸ばす技術をすべて伝授します。まずはもっとも基本となる、ものごとをシンプルに考える「科学的な考え方」の授業です。>これまでの連載はこちら

プレゼンと文章に必須の3つのノウハウ

第1のパートは「科学的な考え方」です。ときどき、高等学校へ出前授業に呼ばれて行くことがあります。そういったときにお話しするテーマのひとつがこれです。科学とはどういう営みなのかという少し抽象的な内容と、科学的に考えるとはどういうことなのかについての具体的なお話です。伝えたいのは「論理的に考えるときに重要なこと」なのですが、残念ながら、論理学そのものにはそれほど詳しくありません。でも、研究を通じて、科学的な考え方には長年慣れ親しんできました。

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もちろん、科学的な考え方には正しい論理が必要です。難しそうに聞こえるかもしれませんが、科学的な考え方の勘所はかなりシンプルです。だから、論理学のように小難しくはなくて、容易にマスターできるはずです。また、科学的な考え方は実生活にも広く応用が可能であるという大きなメリットがあります

第2のパートは「論文の書き方」です。レポートというよりも、実際にはむしろ「論文」と考えてもらったほうがふさわしいので、「論文」です。こちらは、高等学校ではなくて学会でのセミナーや大学院生向けの講義なのですが、「論文の書き方、通し方」というコンテンツも持っていて、それをもとにしての説明です。これも、科学的な考え方と同じく、ちょっとしたコツがあって、それを知っているかどうかで論文の質や執筆の効率が大きく違ってきます。

第3のパートは、上のふたつを受けての模範プレゼンテーションです。方法論だけを聞いてもピンとこないかもしれないので、実際にどういうふうにすればいいかを例示してみた、というところです。タイトルは「喫煙者の権利は認められているか?」ですが、これだとテーマが大きすぎるので、「タバコとアルコールの比較から」というサブタイトルをつけて、その見地から簡単な紙上プレゼンをしてみました。

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