フランスの学校は“いじめや不登校”にどう立ち向っているのか

安發 明子 プロフィール

子どもは環境次第で大きく変わる

「教育相談員」という職業を知らなかった筆者がこの職業を知ったのは、自身の調査で2年間フォローしていた児童保護施設に暮らす中学2年生の女の子の付き添いで学校の面談に同席した時だった。フランスの学校の底力を知り衝撃を受けた。

呼び出しの経緯としては、監視員から彼女が休み時間にいつもの友達と過ごさなかったこと、英語の教師から授業中に注意をされてふてくされ机に突っ伏し授業中の態度が適切ではなかったことの2点の連絡があり、面談に呼ばれた。

その面談では多くの提案があった。まず、休み時間にいつもの友人と過ごさなかったことについて質問され、その友人への面談が約束された。

次に、休み時間教室で1人で過ごすのではなく、いくつかあるクラブ活動に参加するよう勧められ、彼女が選んだクラブに参加手続きをおこない、その指導員と連携をとって今後フォローをすると伝えられた。

 

授業中の態度が適切でなかったことについて、彼女が勉強のモチベーションが低いことが悩みで、先々の明るいイメージができないと口にした。

教育相談員は彼女の関心のある職業を聞き、希望する3つについて知り合いのつてで学校休暇期間中に一週間単位の職場体験をさせてもらえるようオーガナイズすることを約束した。

特に彼女が希望するパティシエについて、これまでも先輩たちの研修を受け入れてくれたとても親切な店に電話をしておくから早速学校帰りに寄って挨拶して来なさいと言う。

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