2021.03.26
# F1

「常識外れ」の日本人F1ルーキー・角田裕毅が世界の期待を集めているワケ

バーレーンGP直前プレビュー
辻野 ヒロシ プロフィール

過去イチの評価を受けた日本人ルーキー

近年のF1といえば、資金力があるリッチなドライバーたちが実力以上に優遇されてきたという印象もある。富豪のバックアップをもらったドライバーたちが日本人F1ドライバーのシートやチャンスを奪っていったことも過去にあった。

そういう状況に日本のF1ファンの多くは辟易し、いつしかF1への興味を失い、最高峰レースとしての価値を見出せなくっていった。

しかし、角田の実力は認められた。F1はビジネス的側面も強いスポーツだが、本当に速いレーシングドライバーが求められる要素もちゃんと残っている事が示されたのだ。そういう点でも角田のF1デビューは大きな意味があるトピックである。

カーナンバーは22、バトンや佐藤琢磨が付けていた番号だ/photo by gettyimages
 

角田は昨年のFIA F2で世界中のモータースポーツファンの心を捉える走りを展開し、FIA(国際自動車連盟)から「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。FIAが管轄するF1を含む全てのレースの中で、「2020年を象徴する新人は角田」と認められた。

2014年から制定された同賞はマックス・フェルスタッペン(2015年)、シャルル・ルクレール(2017年、2018年)らが過去に受賞。FIA F2での受賞はルクレールに次いで角田が2人目となり、F1直下のジュニアカテゴリーでここまで高い評価を得た日本人ドライバーは過去にいない。

なにより、角田と同時にハースからF1デビューするのが、ミハエル・シューマッハの息子であり、2020年のF2を制したミック・シューマッハである。ミックの一挙手一投足に注目が集まるのは必然だ。

しかし、多くの元F1ドライバーや若手育成に携わってきた人物たちはミックよりも角田の実力を高く評価している。

サラブレッドであるシューマッハの知名度に乗っかった方がF1全体としても得な気がするが、これだけ日本人ドライバーをF1パドックが持ち上げることが異例なのだが、実力でF1を動かし始めているのが角田なのだ。

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