2021.03.26
# F1

「常識外れ」の日本人F1ルーキー・角田裕毅が世界の期待を集めているワケ

バーレーンGP直前プレビュー
辻野 ヒロシ プロフィール

ガスリーとのコンビにも注目

そう、角田は何もかもが今までの「日本のF1の常識」の枠に収まらない逸材なのである。

これまで数多くのドライバーを育成し、セバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)、ダニエル・リカルド(現マクラーレン)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)ら実力者を見出してきたレッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコを惚れさせ、F1デビューのお墨付きをもらったが、今や世界が彼のF1デビューを楽しみにしている。

今季、角田はホンダのパワーユニットを搭載する「アルファタウリ」からデビューすることになる。アルファタウリは昨年、僚友のピエール・ガスリーがイタリアGPで優勝を果たした中堅チームに位置付けられる。

今季はホンダのパワーユニットも新設計となり、昨年以上のポテンシャルを備えていると考えられているので、デビューイヤーの環境としては申し分ない。

ガスリーとのチームワークをどう構築していくかも注目だ/photo by gettyimages
 

開幕を前にバーレーンで行われた事前テストでは、最終日の3日目に角田が総合2番手のタイムをマーク。使用したタイヤはバーレーンGPで使用するタイヤよりもさらに柔らかい(=グリップ力に優れタイムを出しやすい)コンパウンドだったが、僅か1日半の走行でルーキーが今季のマシンのポテンシャルを引き出したことは驚くべきことである。

角田の優れたパフォーマンスに対しては「DRS」を早めに作動させることでストレートスピードを稼いでいたなどと、ライバルやメディアから指摘があがった。角田にとっては最も柔らかいコンパウンドの「C5」タイヤのシミュレーションに過ぎなかった走行なのだが、タイムを気にされるということは早くもマークされているとも言える。

比類なき才能を持った日本人ドライバー、角田裕毅のデビューも楽しみだが、今季が最後となるホンダのパフォーマンスも楽しみである。

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