それで「差別する意図はなかったフンガフンガ」と釈明する。無意識に骨の髄まで男性優位が染みついていて、何が差別かすらもわからない。「ミソジニー? それどんな汁物?」みたいな感覚なのだ。
おまけにテレビ局やメディアのトップにいるおじさんやおじいさんは、超エリート強者男性である。差別に踏まれたことがない彼らには、踏まれる側の痛みがわからない。
そんな彼らは「今はもう女性差別なんてない」「むしろ女の方が強い」とおっしゃるが、それは「昔は踏まれても文句言わなかったくせに、文句言うようになるなんて、強くなったなお前」という意味である。
また彼らは「今はすぐに叩かれて生きづらい」と被害者ぶるが、それは「弱いものを踏みつけても怒られない時代はよかったな~、時計の針を戻したいYO!」という意味である。
報ステの偉い人よ、聞いてくれ。あなたは「視聴者が不快な思いをしたから」ではなく「自分が差別的なCMにゴーを出したから」批判されたのだと認めるべきだ。そのうえで徹底的に検証して再発防止プランを考えて、それを視聴者に報告するべきだ。
でも全然しなさそうだから、ワイがぽくぽく考えてみた(優しい)。
鈍感でいられる特権
今回の件で、某テレビ局のディレクターの女友達と話した。
以前、彼女が担当する番組で性差別や性暴力を揶揄する企画が出た際、男性プロデューサーに「これ絶対炎上しますよ」と意見したけど聞いてもらえず、案の定、大炎上したそうだ。
その男性プロデューサーは彼女の意見に「気にしすぎでしょ」「大げさに考えすぎだよ」と返したという。
出た、いつものやつ!