グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回、音楽界の“グルメ番長”ホフディランの小宮山雄飛さんがおすすめする商品は、新宿の名店で使われている「ごまあん」。実はスプレッドとして商品化されていたのです。その魅力とは一体!?

小宮山さんが今までに紹介したグルメ一覧▶︎

創業約120年、新宿中村屋
伝統のごまあんをちょい足し

「肉まん派か、あんまん派かと聞かれれば、絶対に肉まん派」という雄飛さんが「別格!」と語るのが、新宿中村屋のあんまん

新宿中村屋は明治34(1901)年に創業。「純印度式カリー」をはじめ、様々な料理、お菓子、パンを世に送り出し、日本の食文化に影響を与えてきました。

そのひとつが「中華まん」。中村屋は昭和2(1927)年に発売。当時は「支那饅頭」という名称で、肉入りと餡入りの2種類でした。それまでは一部の中華料理店でしかいただけなかったのが、これ以降、みんなに愛される「肉まん」「あんまん」になっていったのです。

天成餡饅 1個¥280

この歴史ある「あんまん」を愛食していた雄飛さん。

「甘すぎず、黒ごまの風味もよく、学校帰りに(ホントはダメでしたが)よく買い食いもしていました。そんな溺愛する中村屋のあんまんの、あの『あん』が発売になったのです」

黒ごま香るなめらかあん 140g ¥350

そうなんです。あんまんはもちろん、時を同じくして発売された「月餅」にも使われている黒ごま風味の「あん」が、瓶入りのスプレッド仕立てで2021年2月に発売されたのです。その名も「黒ごま香るなめらかあん」

「饅頭に包まれた状態ではなく、あんをそのまま味わうことで、ごまの風味やあんのなめらかさが、あんまん以上に感じられる。中村屋のあんまん愛好家にとっては最強の商品です

新宿中村屋の和菓子の歴史は古く、1909(明治42)年に製造・販売を開始。和菓子の技術をベースにしたあんに、焙煎ごまペーストをプラス。それを丹念に練り上げ、とろ〜りなめらかな食感に仕上げています。

その口どけのよさゆえ、スプレッドになっても塗りやすいのがポイント。雄飛さんはどういうものに塗っているのでしょうか?