「ジブリ作品でどれが一番好き?」と聞かれたら、何と答えますか?

あなたは1つに絞れるか?

あなたは、スタジオジブリが世に送ってきた作品が、全部でなん作になるかご存じでしょうか?

スタジオジブリのアニメーション作品をすべて網羅した『スタジオジブリ全作品集』によると、『風の谷のナウシカ』(制作はトップクラフト)から、最新作の『アーヤと魔女』まで、全26作品になるそうです。

では神に「その作品の中から、あなたのベストを選べ。無理にでもな」といわれたら、どうしますか? かなりの難問(アポリア)ではないでしょうか?

天空の城ラピュタ © 1986 Studio Ghibli

『天空の城ラピュタ』のような大活劇が好きな人もいれば、『となりのトトロ』のように、日本が舞台の楽しい映画が好きな人もいるでしょう。戦時下の生活が舞台となる『火垂るの墓』や、映像美の極致『かぐや姫の物語』が大好きな人もいるでしょう。

 

もちろん宮崎駿作品や高畑勲作品だけではなく、近藤喜文監督の『耳をすませば』や、米林宏昌監督の『借りぐらしのアリエッティ』。宮崎吾朗監督の『コクリコ坂から』などを挙げる人もいらっしゃるでしょう。

歳を重ねて気づく、ジブリ作品の新たな魅力

だいたい、答えがいつも同じとは限りません。迷いに迷って答えても、違うときにはまた違う答えになることもあるでしょう。

風の谷のナウシカ © 1984 Studio Ghibli・H

たとえば私の場合、昔ならば即答で「ナウシカでしょ、もちろん」と答えていました。そして一番グッとくる場面については「ナウシカが酸の海に傷ついた足を入れてしまい悲鳴をあげるところ」と、なかなかディープな趣味を見せたものです。

しかし今ならばどうか。

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