アキレス腱を切って一緒に住み始めた

やりとりを始めて1週間後、実際に会ってみて、謎は解けた。

彼にとって、テレビの中の人も、よく見かける隣町のあの子も、大した違いがないのだ。エンタメは大好きなのに、芸能人というフィルターをかけずに接してくれるところが、彼のすごいところだ。ちなみに、彼の好きな芸能人は指原莉乃さんと吉瀬美智子さんである。
 
「自分なんか人とまともにお付き合いする資格なんかない」。

すでに気になり出してはいたものの、『真剣交際』という言葉を心の一番奥の引き出しにそっとしまっていた私は、ドラマの中だけだと思っていた彼のドベタな誠実さというものに触れ、感嘆した。普通の人ってこんなに真摯に生きているんだ

 

 
それから、お友達期間を経て、はたまた私の悪い癖で、不埒なホムパ合コンをしたいという願望を彼が叶えてくれた。幹事と幹事。

そこに何も知らずに近所だからと呼び出されたのが、愛犬の散歩ついでに現れた福田彩乃ちゃんだ。ここで、現在の旦那さんと彼女は、こちらが恥ずかしくなるほどいい感じになり、彼らを見守るという形で4人で遊ぶようになった。

写真提供/バービー

私は35歳にして、初めてのグループ交際というやつに、交換日記でもしてしまうんじゃないかというほどの勢いで、まんまと浮かれた。

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ほどなくして、私は地方ロケの収録中にアキレス腱を切ってしまった。

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彼は、介護や手続き、そして、怪我直後のセンシティブな空気流れる局と事務所と病院の3ヵ所をさり気なくまとめあげるなど、普通なら一番関わりたくない局面を、親族として一手に引き受けてくれた。これを機に、交際は地に足をつけたものとなり、一緒に住み始めた。

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