会社を定年退職し、新たな職を探す人もいるだろう。その場合、離職票と証明写真、預金通帳などをハローワークに提出する。
65歳以上の人の場合、高年齢求職者給付金がもらえるからだ。これまでやってきた仕事の賃金にもよるが、一括で最大33万7500円を受け取ることができる。
このおカネを受け取るのは、雇用保険で認められた当然の権利だ。知り合いの伝手で就職するからハローワークに用がないという人も取り逃してはいけない。
JA共済やコープ共済の出資金も、意外と見落としがちな資産だ。共済掛金払込証明書を見れば、いくら出資しているかが判明する。組合員だった連れ合いが亡くなれば、脱退手続きを行い、出資金を返してもらおう。
たった一枚の書類があるだけで、こんなにおカネが戻るのだ。
『週刊現代』2021年4月10・17日合併号より