大嫌いなアイツの「心無い言葉」が頭から消えない…注意障害の想定外すぎる症状

発達障害=「無理ゲー世界」体験記・2
鈴木 大介 プロフィール

まずは視覚における「外せない凝視」という現象について。そして、本来なら雑踏の中でも必要な情報(対話している相手の声等)にのみ注意が向けられるはずの「カクテルパーティ効果」が誤作動し、よりにもよって「不要&不快な情報」にのみ注意がゴリラグルーしてしまうこと等々について。

超強力接着剤ゴリラグルー(公式ホームページ:https://www.gorillatough.com/ より)
 

だが、この前回記事に多くの発達障害当事者からの共感コメントをいただく中で、一点意外に思えたことがあった。

というのも僕は、不要な「聴覚情報」に過集中が起きるゴリラグルー現象については一定の共感を予測していた一方で、「視覚情報」のゴリラグルー=「凝視」については、発達障害の当事者からそこまで強い共感をいただけるとは、思っていなかったのだ。

なぜなら高次脳機能障害の当事者である僕の視覚情報ゴリラグルーは、僕が脳梗塞で右脳を損傷することで「左視界への注意・認知機能がダダ落ち」&「右視界への注意の亢進と脱抑制=過集中」が起きた結果の症状。つまり「ゴリラグルー+α」のような症状だったからだ(だからこそ、僕の視覚情報へのゴリラグルーは主に右視界に限定して起こるものだった)。

そんなこんなで本音を言えば、発達障害の当事者が感じる凝視の症状についてはもっと軽度で、ゴリラグルーの接着力が「努力で引きはがせる程度ではないか」と思っていた。

いや、これは改めて反省だ……。なぜならその考えは、前回の記事を書いた僕にもまだ当事者の不自由を軽視するバイアスが勝手にかかっていた証拠だから。この思い込みについては、元定型発達者として、重ねて申し訳なく思う。

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