まさかの「ソロ活」全否定!?
――江口さんご自身もソロ活をしますか?
私もひとりで買い物したり、映画や喫茶店に行ったりしますが、この主人公ほどお金と時間を自分のために使うことはあまりないですね。多趣味でアクティブな役を演じていると、「自分ってホントに趣味のない“しょうもない”人間だな」と思いますね。私、特にこれといった趣味もないし、お酒も飲めないし、まったく面白くない人間なんですよ。
――撮影とはいえ、ひとりでフレンチ食べたり、リムジンに乗ったり「ひとりでいる恥ずかしさ」は、感じますか?
「ソロ活」といっても現場では、すぐそばにはスタッフさんがいるから、私としては「みんなとやっている」という感覚ですね。でももし現実で、ひとりでドレスを着て、大勢の人に見られながらリムジンに乗り込むってかなり恥ずかしいと思いますよ。そしてこんなこと言ったらアレなんですけど、やっぱり「みんなと一緒のほうが楽しいな」と思ってしまう(笑)。
――まさかの「ソロ活」全否定!?
もしこれ、ダメだったらカットしてください(笑)。けっしてソロ活を否定するわけではないのですが、最近は「ソロ活」という言葉が独り歩きして、「ひとりでいることこそが、素晴らしいことだ!」と極端にもてはやされるのも「なんか違うなあ」って思うんです。
――「大人女子たるもの、ひとりを楽しめないといけない」と決めつけなくていい。
そう。ひとりで焼き肉を食べて恥ずかしく感じるのは悪いことじゃないし、逆に「あなた、ひとりでいられないの? それって恥ずかしいことだよ」と言うことも、どこか違和感がある。ひとりでどこかに行って楽しかったから、「今度、みんなと行こう」と思うのだって自然じゃないですか。
実際、東京のさまざまな場所で撮影をして「楽しかったね」「景色がキレイだったね」とスタッフさんと言い合えるのは、いいものだとしみじみ思うんですよ。ひとりで行くのも、誰かと行くのも、ときと場合によって自由に選べばいいんじゃないかなあと思います。