「この世のもの」はなにでできているのか
そもそも、私たちの身の回りにあるものは「原子」の組み合わせで出来ており、それには酸素や炭素のようにたくさんの種類がある。原子自体は、陽子・中性子・電子の3種類の粒子が組み合わさっていて、陽子と中性子は、原子核というかたまりになって原子の中心に位置し、電子はその回りに存在する。
下の図で簡単にイメージして欲しい。ここまでは中学校で習う範囲だ。

高校物理では原子よりもっと小さい粒子について習うが、多くの人はご存知ないかもしれないので説明しよう。
前述した「陽子」と「中性子」は、「アップクォーク」と「ダウンクォーク」の組み合わせで出来ており、一方の「電子」はそれ以上分解できないと考えられている。同様にアップクォークとダウンクォークも分解できないことが知られている。
そして「アップクォーク」「ダウンクォーク」「電子」のように、それ以上分解できない物質の最小構成単位のことを「素粒子」と呼ぶのだ。
結局、私たちのまわりにある目に見える全てのものは、この3種類の素粒子の組み合わせで出来ているのである。