度重なるモラハラで植え付けられた「呪いの価値観」

20歳当時、『年上の男性で、少し変わった人』がタイプだった私は、10歳以上年上のモラハラ男性と付き合っていた。

年上の男性が良いのは、しっかりしていて頼りになると思ったから。少し変わった人が良いのは、私にはないユニークな発想も持っていて、一緒にいて面白いと思ったからだ。そんな理想のタイプな彼と出会い、惹かれたものの、付き合ってみるとモラハラ男なので、彼は私にあれやこれやとダメ出しをしてきた。

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でも、当時の私はそれが、モラハラだとは微塵も思わなかった。「好きだけど、痩せて欲しい、痩せた方が絶対可愛いよ」と言う彼の言葉のまま、「女性は痩せていなければ愛されない」と思い込み、30キロのダイエットに励んで摂食障害にまでなっていた

20代の頃付き合っていた年上の彼は、自分好みに一方的になおさんを洗脳した。photo/iStock

改めて書くのもうんざりしてしまうが、彼は「はっきり言わないだけで、まわりの友達もみんなお前のことはデブでだらしないって思って見下してるはずだよ」「これはお前のためを思って言ってる」「アメリカではデブは自己管理できない=出世出来ないってみなされるんだぜ」などという話をしょっちゅうしていた。さらに彼は私のスッピンが「ブスすぎて顔も合わせられないぐらいだ」と言い、必ずメイクをしろと言い聞かせてきた。

今思うと、一発アウトな発言ばかりだが、常にこういった言葉を浴びせられ、洗脳のごとく刷り込まれた。私は過食症になりリバウンドして、ダイエット前よりも自分が醜く感じるようになり、とても辛い時期を過ごした。

モラハラ男性にうんざりしたが、洗脳的に理想の女性像に対してステレオタイプな概念を植え付けられてしまったせいか、『交際相手の理想の女性になること・相手に対して献身的になること』=『良き女性』というイメージが染みついてしまった。モラハラ男と別れた後も、そういった良き女性像を求める男性に出会っては無意識に「私が頑張ればいいのだ」と思ってしまい、ハッとすることがよくあった。