思い込みを捨てたら、素敵な恋に出会えた

ずっと『年上の男性で、少し変わった人』がタイプだと思い込んでいたのだけれど、なんだかうまく行かない……。

モラハラ男と別れ、転職をし、摂食障害から回復し、外見のレッテル貼りなしに接する人が周りに増え、次第に私の気持ちも落ち着いてきた。そこで改めて、パートナーについての価値観を洗いざらい棚卸ししてみたところ、それまでのこだわりとは全く違う視点の答えが出てきた。

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このときすでに、私はアラサー。年齢的にはすっかり大人なのだから、何もできないわけでもなく、パートナーが『年上』にこだわる必要もない。誰かを頼りにすることはラクではあるものの、ある意味で主導権をとられることにも繋がるので、お互いに意思を尊重しあえることの方が大事だ。

さらに『変わった人』は面白いけれど、友達としての距離がちょうどいい。一緒にいて刺激のある人は、一方で不安をもたらすこともある。冷静に考えるとおもしろさよりも落ち着いた時間が持てる人が私にとって一番大事だ、ということに気がついた。

そうしてこれまでと全く違うタイプの人にも目を向け、意識し始めた。程なくして今のパートナーに出会ったときに「なんだかいいかも」と感じることができた。この一連の出来事から、『私が素敵だったから素敵な人に出会えた』のではなく、『じっくり自分と向き合ってみて、本当に大事な人がどんな人なのか分かるようになったから出会えた』と思うのだ。

もしかして、私が過去に持っていたような「こだわりのフィルター」が『幸せになれない理由』になっていないだろうか。

「どうしてうまくいかない恋愛ばかりなんだろう?」と感じる人は恋愛でこだわっていること、なぜそこにこだわるのか、本当はどんな気持ちを欲しているのかを書き出して、心の棚卸しをしてみるいいと思う。誤ったこだわりフィルターがはずれ、それまでと異なるタイプの人に出会い、うまくいくかもしれない。

ネット検索で誤ったキーワードで検索を続けても、フェイク情報にしか出会えない。それと同じように、幸せになりたいはずが、実は『幸せになれない理由』を一生懸命探しているかもしれないからだ。

恋愛に限らず、何かを成し得たいとき、人はよく「◯◯だから出来ない」と自分に対してダメなところを探しがちになる。「自信がないから」「若くないから」「太ったから」「あの人のように特別じゃないから」……。確かにそれは現実的な視点ではあるかもしれないけれど、その理由に囚われて自分の本当の気持ちを見失って、むしろ自分を不幸にさせていることはないだろうか。

振り返ってみると、『痩せなければ愛されない』と思いこんで苦しんでいた私は、実際には『リバウンドしたら素敵なパートナーに出会えた』ということになる。人生は思った以上に趣深い。

どちらかが依存したり、価値観を押し付けたりしない今のパートナーとの関係。20代の自分に、「こだわりは捨てて」と言いたい。写真/吉野なお