わりと久々感がある“若者向けの直球正統派ドラマ”…『着飾る恋には理由があって』(TBS)がスタートしました。主演はNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の濃姫役で名をあげ、勢いに乗る川口春奈。相手役は今をときめく若手イケメン俳優の横浜流星です。
とはいえ、26歳の春奈ちゃんと24歳の流星くんの恋愛ドラマなんて40代には無理だわ~と思っていました。ところが……、ものは試しで見てみたら、めちゃくちゃ楽しい! ちゃんとキュンキュンできる!そしてラストには「うーん……」と染み入る言葉まで……。あくまで私の中でですが、今クールはこのドラマがスタートする直前まで、『リコカツ』(TBS)がダントツでナンバーワンだと思っていました。でもこれは2つのドラマがしのぎを削るやも。

ということで、そのタイトルから漂ってくるトレンディ感に「ええ~、私はいいや」となっている方に向けて、なぜこのドラマが良いか、4つのポイントを挙げてみたいと思います。
1.とにかく川口春奈が輝いている
主演がベテランで演技力のある人なら、ドラマは安定した面白さを提供できます。しかしまだまだ実績の少ない若手の場合、“今ノッている”という勢いが何より重要になってきます。とくに女優さんの場合は、そのキラキラ感が着ている洋服やしているメイクまでをも輝かせるため、見ている女性たちに「私もオシャレしたい!」というモチベーションを起こさせ、大きな経済の盛り上がりにもつながっていきますから、勢いは不可欠とも言える要素。
今の川口春奈には、まさにその勢いが百点満点に溢れているのです。インテリア会社のインフルエンサー広報として頑張る彼女は、本当に一生懸命生きている感があって応援したくなるし、何より何を着てもかわいくて見ていてアガる! 年甲斐もなく「私も頑張ろう!」なんて元気をもらえるのです。
思えば数年前の彼女は、ヒロインを務めるドラマ全てがコケ、低視聴率女王なんて不名誉な称号を背負わされていたもの。それが、この大逆転ぶりです。本当に、人の“今ノッている”という威力は恐ろしいものです。